国際出願における特許庁で検索可能な一番古い出願についてあれこれ

雑種路線でいこうの提案を読んでいたら、こんどはフィルタリングの国際特許動向が気になったので一番古そうな出願を調べてみましたが、こんな感じでした。

特表2003-532184 インターネットにおける有害サイトヘの接続を遮断する装置および方法
(33)【優先権主張国】韓国(KR)
(32)【優先日】平成12年4月21日(2000.4.21)
(81)【指定国】EP(AT,BE,CH,CY,DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW
(57)【要約】
ネットワークプロバイダが中央制御によって加入者の要請に応じて有害情報接近を遮断させることによって、接続遮断管理に所要される加入者の時間およびコストを節減しながら、安心してインターネットを利用できるようにした有害サイト遮断装置および有害情報への接続を遮断する方法。この装置は、遮断対象となる有害サイトに対する制御リストを指定して提供し、加入者を管理する中央制御センターと、インターネットサービスプロバイダ(ISP)と加入者との間に設けられて前記中央制御センターから提供される遮断対象制御リストに基づいて加入者が有害サイトヘ接続しようとするときこれを遮断する複数の遠隔制御装置と、複数の遠隔制御装置と中央制御センターとの間の接続を制御する接続制御網とを備える。加入者が所定サイトヘの接続を試みる場合、遠隔制御装置は、中央制御センターによって指定された有害サイトリストと目的地URLとを比較し、加入者が有害情報サイトヘの接続を試みていると判断されると、接続不可メッセージを加入者に伝送し、そうでないと、顧客が加入したインターネットサービス提供者(ISP)に接続情報を提供して接続ができるようにする。

要するにISPがファイヤウォールを設けることでフィルタリングする特許です。

この特許は経過情報を読むと「拒絶査定」になっていますので自由に使えるかもしれません。

ちなみに、特許庁HPの特許テキスト検索

(未成年 児童 少年 少女 子供)&
(有害 害のある 問題のある)&
(ネット ウェッブ Web)&
(禁止 制限)
全文検索

とすると1048件ほど引っかかってきます。これに、IPCで

G06F12/00 G06F15/00 G06F14/00 G06F13/00 G06F10/00 G06F11/00

として「電子機器関連」を絞り込むと82件程度になります。(何故か医療関係の特許が同じキーワードでたくさん引っかかる。)